効率的市場とは、一定の効率性を仮定した市場のことです。この記事では効率的市場について解説します。
目次
効率的市場とは
効率的市場とは、株価に影響を与える全ての情報が瞬時かつ的確に反映され、適正な株価が形成される市場のことです。経営学の証券投資論において前提となる株式市場です。
完全市場との違い
完全市場とは、取引コスト(証券会社の仲介手数料など)や税金(法人税や所得税など)がないことを前提とした摩擦のない市場のことです。経営学のファイナンス論において前提となる株式市場です。
効率的市場と完全市場はどちらも一定の仮定を置いた市場ですが、効率的市場は投資家が証券投資をする際に仮定する市場、完全市場は会社がファイナンスをする際に仮定する市場というのが違いです。
効率的市場仮説とは
効率的市場仮説とは、米国の経済学者ファマによる市場の効率性の強弱による分類です。市場が効率的であればあるほどアブノーマルリターン(理論値以上のリターン)の獲得が難しくなっていきます。
- ストロングフォーム
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過去情報(過去の株価など)・公開情報(決算情報など)・未公開情報(インサイダー情報など)による影響が反映された強度の効率性。
- セミストロングフォーム
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過去情報・公開情報による影響が反映された半強度の効率性。
- ウィークフォーム
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過去情報による影響が反映された弱度の効率性。
現実の株式市場の効率性
実際の株式市場では、過去情報のみが反映された銘柄はほぼなく、未公開情報が反映された銘柄もほぼありません。したがって、現実の株式市場の効率性はウィークフォーム以上、ストロングフォーム未満というところでしょう。
新たに発掘した銘柄の「上方修正の影響はどの程度反映されているか」「増配・記念配当の影響は織り込み済みか」「中期経営計画の情報が反映されていそうか」など市場の効率性についても考えることも欠かせません。

