現金及び預金とは|多いメリット・デメリットから現金同等物との違いまで解説

「現金及び預金」とは、勘定科目の一つです。この記事では、「現金及び預金」について解説します。

目次

現金及び預金とは

「現金及び預金」とは、会社が保有する現金と預金の合計を表す勘定科目です。英語では「Cash and deposits」と表現されます。

現金及び預金の具体例

「現金及び預金」の具体例をご紹介します。

現金

現金は店舗で使用する現金、本社・支社・営業所で使用する現金などです。

店舗にはレジの釣銭や、銀行口座に振り込むまれるまで一時的に金庫に保管されている現金などがあります。本社・支社・営業所には小口現金として手提げ金庫などで保管されている現金などがあります。

なお、受け取った小切手も現金に含まれます。

預金

預金は普通預金・当座預金・満期まで1年以内の定期預金などです。

上場会社は、本社・支社・営業所ごとに銀行口座を持っていたり、資金調達のため複数の銀行と取引したりするため、会社によっては数百の銀行口座を持っていることもあります。

なお、満期まで1年超の定期預金は、資産の部の「固定資産」の「投資その他の資産」に計上されます。上場会社が積極的に定期預金を持つことがありませんが、取引銀行との関係から持つことがあります。

当座預金とは、会社が小切手や電子記録債権などを決済するための口座です。

現金及び預金の財務諸表上の表示

「現金及び預金」は資産の部の「流動資産」に現金及び預金として表示されます。

貸借対照表の資産の部

現金及び預金が多いメリット・デメリット

現金及び預金が多いことにはメリットのみならずデメリットもあります。

現金及び預金が多いと短期的な支払能力が高まり流動比率・当座比率などが良化するというメリットがあります。一方で、現金及び預金が多すぎるということは、お金を寝かせていることを意味するため、機会損失が生じる可能性があるというデメリットがあります。そのため、現金及び預金は適度に保有していることが望ましいのです。

「現金及び預金」と「現金及び現金同等物」の違い

「現金及び預金」と似た会計用語に「現金及び現金同等物」というものがあります。

簡潔に言うと「現金及び預金」は貸借対照表の勘定科目、「現金及び現金同等物」はキャッシュ・フロー計算書の勘定科目ですが、「現金及び現金同等物」は、現金・普通預金・当座預金・満期まで3か月以内の定期預金など換金可能性が高くリスクの低い短期投資などとされており、「現金及び預金」より少し範囲が狭くなっています。

「現金及び預金」、「現金及び現金同等物」に含まれる代表的なものを整理すると以下のとおりです。

現金及び預金(BS)現金及び現金同等物(CS)
現金含まれる含まれる
普通預金・当座預金・通知預金含まれる含まれる
満期まで3か月以内の定期預金含まれる含まれる
満期まで3か月超1年以内の定期預金含まれる含まれない
満期まで1年調超の定期預金含まれない含まれない

キャッシュ・リッチがいいとは限らない

会社は債権者・株主からの出資を運用して事業を営んでおり、利息・配当を支払うためには安定的に利益を上げる必要があります。そのため、必ずしもキャッシュ・リッチがいいとは限らないということは頭の片隅においておくといいでしょう。





目次