上場会社では3か月ごとに決算が行われています。この記事では四半期について解説します。
四半期とは
四半期とは1年度を3か月ごとに区分した期間のことです。会計期間が1年の場合、3か月ごとに区分すると四半期は4回あり、それぞれ第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期と言います。

四半期に関する用語
四半期に関する用語をご紹介します。
用語 | 意味 |
---|---|
四半期決算短信 | 四半期の決算短信のこと。 |
半期 | 第2四半期のこと。根拠となる法令により第2四半期のことを半期と言う。 |
クオーター | 四半期の英語表現。 |
1Q/2Q/3Q | 第1四半期/第2四半期/第3四半期のこと。Qはクオーター(Quarter)の頭文字。 |
通期/年度 | 四半期の対義語。期首から期末までの会計期間やその決算のこと。 |
四半期は「いつ」か
会社は定款で事業年度を自由に決めることができます。そのため、四半期がいつかはその会社の事業年度末(年に1回の決算日)により異なります。具体的に四半期がいつか設例で解説します。
- 3月決算の場合(事業年度が4/1~3/31の会社)
-
第1四半期:4/1~6/30 第2四半期:7/1~9/30 第3四半期:10/1~12/31 第4四半期:1/1~3/31
- 12月決算の場合(事業年度が1/1~12/31の会社)
-
第1四半期:1/1~3/31 第2四半期:4/1~9/30 第3四半期:10/1~12/31 第4四半期:1/1~3/31
なお、日本の会社は国や地方自治体の会計年度に合わせて3月決算の会社が多くなっていますが、最近は国際的に主流な12月決算の会社も増えてきました。
四半期の会計期間
四半期の会計期間には2つの意味があります。
1つは「四半期会計期間」という四半期の3か月間だけの会計期間のことです。もう1つは「四半期累計会計期間」という期首から四半期末までの会計期間のことです。四半期累計のことを四半期ということもあり、文脈に応じてどちらを意味しているのかを判断する必要があります。
なお、第4四半期という名称はあまり使いません。第4四半期累計会計期間=通期のためです。第4四半期というとその3か月間だけの会計期間のことを指すことが一般的です。
会計期間と累計会計期間の区別
2024年4月1日以降に開始する四半期から四半期報告書が廃止されましたが、証券取引所のルールにより今後も四半期の開示は続きます。そのため、四半期という表現に慣れて、それが四半期会計期間なのか四半期累計会計期間なのか区別できるようになる必要があります。