3月4日に日経平均が40,000円を突破しました。
7054円98銭
2009年3月10日、日経平均株価はバブル崩壊後の最安値である7054円98銭をつけました。
数年後、リーマンショック後の世の中の暗い雰囲気が残る中、さらに東日本大震災が追い打ちをかけます。
日経平均は10,000円を下回るのが当り前のようになり株式市場は暗いトンネルの中をさまよい続けました。
そのような中、日本では第二次安倍政権による異次元の金融緩和によるアベノミクスが始まり世界的にも米国を中心に景気が回復の兆しを見せ始めます。
その間、チャイナショックやコロナショックなどもありましたが、暴落とまで呼べるほどのものはなく日経平均は長期の上昇トレンドに乗っていくことになります。
そして、2024年2月22日、日経平均が39,098円68銭をつけました。34年ぶりの最高値です。
また、3月4日についに40,000円の大台を突破しました。
心なしか世の中の雰囲気は明るくなっている気がします。
バブルの再来?
日経平均が最高値を更新した翌日の2月23日の日経新聞の1面は「日経平均 最高値」という見出しで、テレビやラジオでも日経平均最高値について報道されていました。メディアで語られていた要因は概ね以下のようなところです。
・好調な米国企業やダウの影響
・円安による輸出企業の業績押上げ
・上海総合の不調による中国人投資家の流入
この他にも、新NISAなどにより激増した個人投資家が買い支えている影響、円安で海外投資家が日本株を買いやすくなっているという要因があるかと思います。
バブル期との比較に関する新聞記事やネット記事も多くありました。
1989年12月のPER(予想)は61.7倍、PBRは5.6倍であったそうで指標の針が吹っ飛んでいたのが分かります。
参考までに2024年2月29日に日経平均株価は39,990円をつけましたが意外にもPER(予想)は16.8倍、PBRは1.52倍です。
日米ともに短期的には半導体関連銘柄がインデックスを大幅に押し上げたようですが、全体として熱狂的な相場ではないという論調が多くを占めていました。
10年前のチャート分析
私は2014年頃から日経平均が30,000円を超えることを予想していましたが当時は証券会社の人間にさえも相手にもされませんでした。私がそう予想していた理由は景気循環とスマートフォンやタブレットが普及しはじめ産業革命が始まると考えていたことがあったからです。
そして、その考えをより強くしたのがある方のチャート分析です。景気循環を取り入れた超長期の分析です。先日、約10年ぶりにそのチャート分析を見返しましたが未来から来たかのようにトレンドの転換点と大相場を予測・公表しており世の中にはとんでもない方がいるなと改めて感心しました。
バブル期の大きなしこりがある40,000円の壁を超えることは想定外でしたが日経平均のアベレージはある程度是正されたのではないかと思います。