現預金のマイナス残高の修正方法

個人の決算書を見ると現預金がマイナス残高になっていることがあります。
今回は個人の現預金のマイナス残高の修正方法をご紹介します。

目次

マイナス残高になってよいか?

「現預金がマイナス残高になってしまったのですが問題ないでしょうか?」と聞かれたことがあります。

答えはノーです。現預金がゼロ以下になることはなく、マイナス残高になってしまったということは何かしらの間違いがあると言うことです。

マイナス残高になる原因

現預金がマイナス残高になる原因としては以下のようなことが考えられます。

  • 売掛金の入金の記帳漏れなど
  • まとまった支払いの二重記帳など

現預金のマイナス残高の修正の会計処理

現預金のマイナス残高の原因が当期中に発生したのであれば、追加・修正の会計処理をして終わりです。
しかし、マイナス残高の原因が前期以前に発生したのであれば、特殊な会計処理が必要です。

マイナス残高の原因が前期以前に発生した場合の会計処理について設例で解説します。

(例)A氏の当期末の試算表の預金は△30,000円であるが、実際の預金は70,000円であった。
なお、マイナス残高の原因は前期に支払手数料100,000円を二重に記帳してしまったためであった。

預金100,000 (*1)事業主借100,000

(*1)実際残高70,000-帳簿残高△30,000

まず借方の預金は帳簿残高を実際残高に合わせるための仕訳です。
次に貸方の事業主借は、実際残高に合わせるために事業主(プライベート資金)から100,000円の資金提供を受けたことを意味する仕訳と考えることができます。

前期の会計処理の修正

先ほどの設例で「マイナス残高の原因は前期に支払手数料100,000円を二重に記帳してしまったため」とありましたが、設例の会計処理は預金残高を修正しただけであり、前期の決算書は修正されていません。

そのため、前期の決算書の修正はまた別の問題であり、前期の確定申告書の修正等の対応が必要になる場合があります。

会計処理の応用

「現預金のマイナス残高の修正の会計処理」を応用して現金・預金の過大・過少な残高を修正することもできます。
別の機会にご紹介したいと思います。

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