会計ソフトの導入の必要性について

会計ソフトの導入を検討している会社・個人事業主等の方向けに会計ソフトの導入の必要性、種類、選び方について解説したいと思います。

目次

会計ソフトとは

会社は「帳簿書類を備え付けてこれにその取引を記録し、かつ、当該帳簿書類を保存しなければならない」とされています(法人税法126条)。

個人事業主も同様に「帳簿書類を備え付けてこれに(中略)取引を記録し、かつ、当該帳簿書類を保存しなければならない」とされています(所得税法148条)。

そして、ここで言う帳簿書類を作成するために会計ソフトが利用されています
有名な会計ソフトとしてはデスクトップソフトでは「弥生会計」や「勘定奉行」などが、クラウドソフトでは「freee」や「MFクラウド」などあります。

会計ソフトの導入は必要か

結論から言うと、会社・個人事業主が自社で経理業務の一部または全部を行うのであれば会計ソフトの導入が必要になります。例えば自社で記帳だけ行う場合、記帳から税務申告まで行う場合などです。

一方で、会計や税務についての知識やノウハウがなく、会計事務所・税理士に記帳から税務申告まで丸投げする場合は会計ソフトの導入は不要と言えます。

ただし、自社で経理業務は行わないもののクラウド会計ソフトでリアルタイムで経営状況を把握したいなどのニーズがある場合はクラウド会計ソフトを導入することがあります。

会計ソフトの種類

会計ソフトにはデスクトップソフトとクラウドソフトがあります。

デスクトップソフトとは主にCD-ROMやインターネットからパソコンにインストールして利用する会計ソフトのことです。クラウドソフトとはインターネット上のサーバで提供される会計ソフトのことです。

ここ数年はそのスマートさなどからクラウドソフトの人気が高まっておりデスクトップソフトで有名なベンダーもクラウドソフトを提供するようになりました。

会計ソフトの選び方

会計ソフトの選び方の参考にデスクトップソフトとクラウドソフトについて一般的なメリットとデメリットを記載してみました。

デスクトップソフトクラウドソフト
メリット〔コスト〕
1度購入すると長く使える。
〔その他〕
複式簿記に基づいている。

〔経営〕
リアルタイムで経営状況を把握することができる。
〔操作〕
複数のPCで利用することができる。
〔効率化〕
AIが仕訳を推測することができる。
デメリット〔経営〕
リアルタイムで経営状況を把握することは難しい。
〔操作〕
複数のPCで利用することはできない。
〔効率化〕
AIが仕訳を推測することはできない。
〔コスト〕
サブスクリプションである。
〔その他〕
単式簿記に基づいていることがある。

この他にも、ビジネスの規模や取引の複雑性などを考慮して選ぶ必要があります。

一見するとクラウドソフトのメリットが際立ってしまいましたがマイクロカンパニーや非常にシンプルなビジネスの場合や、デスクトップソフトを使いこなすことができる場合はあえてクラウドソフトを選択する必要性がない場合も多くあります。

■法人税法126条
第百二十一条第一項(青色申告)の承認を受けている内国法人は、財務省令で定めるところにより、帳簿書類を備え付けてこれにその取引を記録し、かつ、当該帳簿書類を保存しなければならない。

■所得税法148条
第百四十三条(青色申告)の承認を受けている居住者は、財務省令で定めるところにより、同条に規定する業務につき帳簿書類を備え付けてこれに不動産所得の金額、事業所得の金額及び山林所得の金額に係る取引を記録し、かつ、当該帳簿書類を保存しなければならない。

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